冬の箱根へ

閑 kandan

ふたたび、冬の箱根に行ってきました。

いつもお世話になっている箱根美術館です。

 

箱根美術館といえば、紅葉の名所で、

秋は国内外の観光客とカメラマンでいっぱいです。

ですが、苔庭の美しさを誇る美術館だけに、

冬になると、このとおり。

庭全体が藁で敷きつめられます。

 

こちらの庭園「神仙郷」が国の名勝に認定されてからは

来館数もずいぶん増えたそうですが、

やはり、季節のいい時ほどは賑わないようです。

 

でも、私は、この時期のお庭もとても好きなのです。

寒々とした景色、という人もいますが、

好みでいうと、そうは思いません。

 

むしろ、

職人さんたちの手しごとをとおして

苔に対する愛情が伝わってくるような、

その藁の下で

春を待つ苔たちの呼吸が聴こえてくるような、

 

色ひとつない庭なのに、歩いていると

とても暖かく感じられるのです。

 

Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて

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