教本を読むというレッスン

語 katari

世の中には、不思議なご縁があると思いました。

いろいろなお客様から、話し方や朗読についてのレッスンをお受けするのですが、

今回は、「教本の読み方を教えていただきたい」というもの。

その方は僧侶で、そのご宗派の教本を人前で説法されるにあたり、

御本の朗読を学ばれたいということでした。

 

朗読をするためには、発声やアクセントなどの技術的な面だけでなく、

作者の意図や、登場人物の心情などを読み解くことを学んでいきますので、

教本といえども、同じご指導をさせていただいたのです。

 

すると、受講された方は、これまでにない教本との出会いをされたらしく、

よりお親しく、より深く、教本に向かわれ、

ご自身の使命に気づきなおされたそうなのです。

 

結果、一期一会であったはずの出会いが、

お持ちになられた一冊をすべて読み解かれるまで

レッスンをご継続されることになりました。

 

こうなると、

私もまた、じっくり腰を据えて、

白紙になって、御本と向き合わねばと思っておりますが、

お時間をかけて、読み進めて参りますのには、2年近くかかります。

 

とはいえ、

法師に仕える悟空のお役目を仰せつかったわけですから、

その方がすべて読破されたあかつきには、

私は、

ただのサルになっているかもしれませんね。

 

Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて

 

コメント

    • すだちの実
    • 2021.09.05

    オズ先生の門を叩いた人”あるある”ですね。

    一期一会のレッスンから、深掘りする喜びや、今までの違和感に気づいてしまったのですね。

    僧侶様も、オズ先生との試行錯誤で豊かな感性との出会いが始まりますね、📖

    • いや~ ジャンルだけに、謙虚に真向くことが大切だと思ってます。
      でも、楽しみです。私自身も勉強させて頂くつもりで、ご一緒させていただきます📚

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