紫蘇の花 に 思う

農 nouen

真夏の薬味として大活躍してくれた紫蘇の葉に

白い小さな花が咲いた。

 

花は、しばらくすると

下から落ちはじめて

先端に、わずかに残るだけになる。

 

この時期を「穂紫蘇」といって、

花落ちしたあとの実をしごいて

塩漬けにしたり、

佃煮にしたりするらしい。

 

そういえば、

祖母も母も、我が家の場合は父も

そういうものを、よく作ってくれていた。

 

摘み花の時期は

穂先に花が少し残っている頃で、

時期を逃すと

実が固くなって

風味がなくなってしまうらしい。

 

また、逆に早すぎると

まだ実が十分に育っていなくて

あの、胡麻のような食感が

味わえないそうだ。

 

畑を作ってみて、

植物の成長のはやさに

日々驚かされる。

そこには、

身勝手な片手間では追いつけない

自然の摂理の尊さがある。

 

祖母も母も父も

そんな時間をやりくりしながら

季節を感じる一品を

食卓に並べてくれていたのだろう。

 

まだ、今の私は

祖母たちのようにはできないけれど、

いつかは、穂紫蘇の季節に

摘み花をしてみたい。

 

Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて

コメント

    • ふわふわかかし
    • 2021.10.17

    昔、親が菜園を借りていた時期があって、紫蘇も植えていたのですが、このような花が咲くとは知りませんでした。
    やはり、畑の様子を毎日見ているのと時々行くのでは全然違いますね。
    紫蘇の種の塩漬けや佃煮、私もそういったものを子どもに出してあげられたらと思いますが、私自身の知識がなく…せめて、大人になった時にオズ先生のように素敵な食卓の思い出があるようにしてあげたいです。

    • そうでしたか。
      今後のblogを楽しみにしておいて下さい。いいことがあるかもしれませんよ *^^*

        • ふわふわかかし
        • 2021.10.18

        わぁ、本当ですか?何でしょう。
        わくわく、楽しみにしていますね♪

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