はじめての、にんじん。

はじめて、にんじんができました。

といっても、手のひらサイズくらいの小さなものです。

作り方もなんにもわからないで、植えた種。

「土がまだ十分できてないから、最初は期待できないよ」

そう、まわりから言われていたので、期待はしていなかったのですが、

1本でも2本でもいいから、残ってほしい

と、ずっと見守ってきたコたちです。

あれは、

夏野菜の植えつけが終わって、しばらくした頃、

生徒のひとりが、

「こんなの、もらったんですけど・・・」

と、野菜の種を差し出しました。。

小さな小さな、軽くて飛んでいきそうな

はじめて、見た、種。

それが、このコたちとの出会いでした。

生徒が、自分で、持ってきてくれたのがうれしくて

「植えよう、植えよう！」

私たちは、夏野菜の隅に、

この種を植えました。

ほんのひと摘みもないほどの量だったけど、

小うさぎの耳のような芽を出して、

にんじんらしく、6本が育ちました。

でも、それからの真夏の炎天下と、大雨つづきで

抜くのが遅くなったみたい。

次々に腐ってしまって、

今日まで生き残ったのは

たったの、2本。

自然界はきびしいなぁ。

こんにちは。

土の外の世界は、どう？

こんなに小さいけど、あったかい。

生きてるのが、わかる。

こんな　いのちの躍動に

わたしは、今日も、ジンときています。

Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて