生き方workshop:自然堆肥で 土づくり、はじまる。

農 nouen

いつか、この庭に、自然の畑を作る。

裏庭の再生を決めたときから、私は漠然と、そんな夢を持つようになり、

それは、生徒たちにも伝わっていった。

 

だから、私たちは、まだ、オズハウスができていないときから、

枝や落ち葉で堆肥を作りはじめていた。

その頃、私の住んでいる市では、エコ活動の一環として、

木を砕いてチップにする機械を、無料で貸し出していたので、

私たちもそれを借りて、チップを幾袋も作った。

 

木を切る人、枝をはらう人、葉を落とす人、

そして、ゴーグルをつけて枝を機械にかけ、チップを作る人。

いくつもの工程を経て、木は砕かれた。

 

落ち葉は、すぐに堆肥になったけれど、

枝は、形がなくなるまでに何年もかかった。

そんな、私たちの結晶が、新しい畑の肥やしになる。

 

まだ、作物を作るには、十分とはいえない青い土に、

これまでの時間を重ねながら、

私は、祈るように堆肥を蒔いていく。

灰黒色の粉は、握った手の中でフカフカと温かく

雑木を渡る風の匂いがした。

 

Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて

 

 

 

コメント

    • 松浦歳子
    • 2021.08.12

    自然農園の土、いい土になるといいですね。
    フワフワの堆肥触ってみたいです。
    堆肥になった葉っぱや枝に愛が詰まってますよね。そしてその愛が、青い土にとけていくのかなと思うと素敵だなと思いました。大変な作業だと思いますが頑張ってください。

    • うれしいコメントをありがとうございます。
      とっても丁寧に読んで下さっていて、お人柄が伝わってきました。
      こうして、応援下さるみなさんのお声を励みに、また、がんばっていこう!と思いました。
      また、お気軽に覗いて下さいね。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

    • ふわふわかかし
    • 2021.08.15

    堆肥作り懐かしいです。
    チップ作りでは太い枝を機械につまらせて、オズ先生に助けてもらったのを思い出します。
    その時は今のような畑ができるとは全く思っていませんでした。
    みんなで楽しくがんばった成果の堆肥を、オズ先生が大切に蒔いてくださったと思うと、それだけで心がじんわり温かくなります。

    • きたきた!(笑)
      かかしには、特に、読んでもらいたかったんだよ。
      本当に、なつかしいというか、しみじみするというか、それだけ時間もかかるし、でも、それをやったんだなーとか、感無量なんですよね、マジに。
      本当に、大変な作業だったと思います。でも、その努力が、今、土に力を与えてくれてる。堆肥はずっと生き続けてくれるから、これからも大切に育てていきましょうね。

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