朝夕すっかり涼しくなった。
庭先のヒイラギナンテンに毎日きていた蜂が
パタリとこなくなった。
ここに暮らしていると
そうしたことが、実にハッキリしていて、
生きものの習性を直に感じている方が
天気予報よりもあてになる
と、感心してしまったりすることがある。
今年も、細葉ヒイラギナンテンに黄色い花が
たくさん咲いた。
父が、この家を建てたとき、
祖父が、植栽の手伝いに来て、植えてくれたものらしい。
祖父はなぜか、
ヒイラギナンテンや、カイヅカイブキなど、
チクチクする庭木が好きだったようだ。
正直、剪定はしにくいし、
触れると痛いので、私は、嫌いだ。
しかも、細葉ヒイラギナンテンには
蜂が蜜を吸いに寄ってくるので、
厄介なものを植えてくれたなあ
と、思ったりもしていた。
でも、
花には花の、虫には虫の、都合がある。
と、最近、思うようになった。
しかも、
それは、季節という、
限りある時間の中での定めごと。
花が咲いている時間も、
それに群れる蜂も、
ヒトが、大騒ぎするほど、永遠ではない。
私たち外野は、口を挟まず
黙って放っておけばよいのだろう。
役目が終われば、
花は萎れて、蜂はいなくなる。
そして、
そのとき
世界は、秋になっているのだから。
Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて
本当に、自然って人間がどうこうできないというか、すごいなぁと感じることがありますよね。
自然が自然に季節を教えてくれるというか。
本当にそう感じますね。人間以外の生きものの方が自然に順応してるというか。人間はすぐに、なんとか都合のいいようにならないか、とか考えちゃってますね。