変異ウイルスでニュースの絶えない南アフリカですが、
最近、こんなカゴを買いました。
南アフリカのガーナで手作りされているボルガバスケット。
ボルガ地方で作られているのでボルガとも、
また、日本ではブルキナバスケットとも呼ばれている天然素材のカゴです。
直径48センチ、かなり大ぶりです。
もともと、ガーナは、カラフルな色彩を好む文化地域なので、
現地では、オレンジや水色などの明るい色で編みこまれたものが多いのですが、
日本の通販では、私たちの人気にあわせてか、
モノトーンもよく販売されていますね。
私は、正直、このカゴに出会うまで、その存在をあまり知りませんでした。
ただ、ふらっと立ち寄ったお店で、
ずいぶん大きなカゴだなあ。
と、目にとまったのがはじまりでした。
最初は、私も、使いやすそうな、黒白の、
フルーツを入れるくらいの大きさのものを手にしていて、
だいたい、このワインなんて色が、このサイズで
部屋にドーンとあっても浮くだろう、
なんて、決めつけていたんですよね。
ところが、オーナーさんと話しているうちに、
「何を入れますか?」と聞かれて
「いや、ちょっと飾りに」とか答えていた私が、
ガーナの人たちにとって、大きなカゴは、
野菜やフルーツを買い出しに行くとか
生活文化の中から生まれたものと聞いて、
このカゴの向こうに、広大な大地と
これを手編みしている作り手の人たちの横顔が
浮かんできたんです。
そういえば、アフリカの人たちって、
頭の上に乗せて、水や食べ物を運んだりしていますよね。
今まで、イメージでしかなかった異国の人たちが
妙に身近に感じたのは、
世界のニュースが毎日のように気になりだした
コロナのおかげかなと思ったりしています。
このカゴを編んで下さったのは、
オーナーが「ガーナのおかあさん」と呼ぶ女性だそうです。
このお店では、オーナーさんが直接仕入れておられるので、
このカゴがどこからきたのか、誰の手先で生まれたのか、
そこまでわかって、モノが、うちにくる。
なんでもないことのようで、
最近、特に、そういうことにロマンを感じるようになりました。
で、このカゴは、私の家にくることになり、
早速、家族の介護ベッドの隣で、
パジャマと普段着のセーターを交互に預かってくれる
お手伝いをしてくれています。
使い始めてわかったのは、
サイズ感が抜群によかったこと!!
持ち手のカーブが、出し入れを邪魔せず、
それでいて、この持ち手が、目隠しになるはずないのに
視界を分断させてくれるような役割をしていて、
どこかしら丸見え感が薄れるトリックがある。
しかも、握りごこちが、手になじんで、
たくさんものを入れても、持ち運びしやすいんです。
さすが、生活のために作られた日用品ですね。
思案していたカラーは、不思議と部屋に溶け込んで
ちょうどいいくらいのアクセントで
ベッド周辺を明るく、毎日、幸せを運んでくれています。
今さらだけど、ボルガバスケットで
このカラーの単色はけっこう珍しいみたい。それもよかった。
それに。
お気づきの方もおられると思いますが
持ち手に抱っこしているのは、羊毛100%の
モンゴルのひつじちゃん。
別売りで購入しましたが、相性ピッタリで
今、とてもお気に入りです。
このお話は、また、次の機会にすることにします。
今日は、かなり饒舌になってしまいましたね。
おつきあい、ありがとうございました。
Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて
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