お盆の灯りに思うこと

暮 kurashi

お盆ですね。

みなさんは、お盆はどんなふうに過ごされますか。

私は、祖母や母のしていたことを思い出しながら

毎年、お盆は支度からはじまります。

買い出し、お飾りを整え、迎え火、お寺さまに来ていただき、

お膳を作ってお供えし、お墓参り、そして送り火。

親戚も集まって、いつも目がまわるほど忙しいのだけれど、

お盆三夜の提灯の灯りを眺めていると、

日本の夏だなぁ、ってしみじみ思うの。

そして、送り火のあとは、

夏が終わっていくような気持になるんです。

 

橙色の光に

ふと、喧噪が消えてしまって

もう、亡くなってしまっている人たちと

ともに過ごした、そのままの空気感が漂ってきて

もう何年も、何十年も、自分が生きてきてしまっていることが

不思議なような。

 

そう。

自分が生きているという、あたりまえであるはずのことが

ほんとうは、不思議なことなんじゃないかとか。

 

ふだん考えないことを、考える

一連の行事は、そのための儀式みたいなもの。

お盆って、私には、そんな時間。

 

みなさんは、どうですか?

 

Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて

 

 

 

コメント

    • すだちの実
    • 2021.08.17

    同じような体験をしました。

    ささやかな棚参りや墓参りの間は、過去と今、未来が交錯するような不思議な感覚になります。
    線香を灯し、燃え尽きるまでのゆったりした時間の流れは、豊かで幸せな時間なのですね。

  1. ほんとうにその通りですね。
    これって、あの世に心通わせる人がいる人にしかわからない気持ちでしょうね。
    すだちの実さんのような人がいると、私もうれしいです。
    いいお盆がお迎えできて、よかったですね。

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