いつか、この庭に、自然の畑を作る。
裏庭の再生を決めたときから、私は漠然と、そんな夢を持つようになり、
それは、生徒たちにも伝わっていった。
だから、私たちは、まだ、オズハウスができていないときから、
枝や落ち葉で堆肥を作りはじめていた。
その頃、私の住んでいる市では、エコ活動の一環として、
木を砕いてチップにする機械を、無料で貸し出していたので、
私たちもそれを借りて、チップを幾袋も作った。
木を切る人、枝をはらう人、葉を落とす人、
そして、ゴーグルをつけて枝を機械にかけ、チップを作る人。
いくつもの工程を経て、木は砕かれた。
落ち葉は、すぐに堆肥になったけれど、
枝は、形がなくなるまでに何年もかかった。
そんな、私たちの結晶が、新しい畑の肥やしになる。
まだ、作物を作るには、十分とはいえない青い土に、
これまでの時間を重ねながら、
私は、祈るように堆肥を蒔いていく。
灰黒色の粉は、握った手の中でフカフカと温かく
雑木を渡る風の匂いがした。
Ms.OZ こころの隠家 オズハウスにて
自然農園の土、いい土になるといいですね。
フワフワの堆肥触ってみたいです。
堆肥になった葉っぱや枝に愛が詰まってますよね。そしてその愛が、青い土にとけていくのかなと思うと素敵だなと思いました。大変な作業だと思いますが頑張ってください。
うれしいコメントをありがとうございます。
とっても丁寧に読んで下さっていて、お人柄が伝わってきました。
こうして、応援下さるみなさんのお声を励みに、また、がんばっていこう!と思いました。
また、お気軽に覗いて下さいね。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
堆肥作り懐かしいです。
チップ作りでは太い枝を機械につまらせて、オズ先生に助けてもらったのを思い出します。
その時は今のような畑ができるとは全く思っていませんでした。
みんなで楽しくがんばった成果の堆肥を、オズ先生が大切に蒔いてくださったと思うと、それだけで心がじんわり温かくなります。
きたきた!(笑)
かかしには、特に、読んでもらいたかったんだよ。
本当に、なつかしいというか、しみじみするというか、それだけ時間もかかるし、でも、それをやったんだなーとか、感無量なんですよね、マジに。
本当に、大変な作業だったと思います。でも、その努力が、今、土に力を与えてくれてる。堆肥はずっと生き続けてくれるから、これからも大切に育てていきましょうね。